著書のご紹介


淺津 光孝 著

ビジネスで負けないためにミッドウェー海戦から学ぶ経営戦略入門

幻冬舎ルネッサンス (2013年12月発売)定価1,500円+税

ソーシャル・リスクマネジメント学会  2015年度 優秀著作賞受賞

 

世界最強と言われた連合艦隊はなぜ敗れたのか?

  •  太平洋戦争のターニングポイントとなったミッドウェー海戦を経営戦略のケースに見立て、この戦いの勝敗のメカニズムを「戦略」「マーケティング」「組織」など、経営の視点から解明したユニークな作品である。
  •  第1部では、海軍内部の対立の末に折衷案として成立した矛盾をはらんだミッドウェー海戦がアメリカ側の暗号解読に基づく巧妙な戦略に翻弄され、自ら崩壊していく流れを戦いのストーリーとして時系列に紹介している。
  •  第2部では、まず、①ロジカルシンキングによる連合艦隊の問題点の構造化を行い、その上で②日本側が一挙に空母を3隻失うまでの展開を、日米双方のとった戦略を経営の視点から様々なフレームワーク(SWOT、バリューチェーンなど)に再現し、可視化することにより比較検討を行っている。
  •  さらに、③唯一、生き残った空母「飛龍」の奮戦を、今度は組織面から「官僚制の呪縛からの解放」という観点により、組織改革を切り口として論証している。
  •  この戦いの背景には、先に相手を見つけて攻撃すれば勝負は一瞬の内に決まるという、空母対決特有の非情さとスピードがある。これは生き残りをかけて、常に環境変化のスピードに対応していかねばならない現代のビジネスにも通じるものがある。
  •  歴史好きのビジネスマンにとっては楽しみながら、経営戦略を学べる1冊で2度おいしい本である。
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